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日本プロ

〔8/5 2R〕「10代優勝」が目標の久常涼は気負わず、自分らしさ全開で6位タイ

2022年08月05日

 19歳の久常涼(SBSホールディングス)が「10代優勝」に向けて通算5アンダーの6位に耐えた。

 華々しいスタートだった。1番パー5で残り210ヤードを4番アイアンで5メートルに2オンし、前日に続いて今大会2つめのイーグルで発進。5番でも1メートルにつけて、この時点で通算7アンダーにスコアを伸ばした。「自分の持ち味のプレーが出来ていたんですけど、やっぱり難しいコースなので、ティーショットの乱れからボギーが続いちゃいました」と振り返る。

 ここから苦しい展開が続いた。7番でこの試合3回目の3パットボギー。8番でバーディーを取り返したが、9、10番でいずれも右の林に入れて連続ボギーをたたいた。その後は「チャンスも少なく、グリーンを外すことも多くて、耐えていました。膠着状態。苦しい時間が長かった」とパーを積み重ねてそのままフィニッシュした。それでも1つ伸ばして首位に2打差。「15番くらいからスコアボードがあって目に入ってくるんですけど、自分が想像していたよりスコアが低いので、皆さんも苦しんでいるんだろうなと思いました」という。

 現在19歳で、9月9日に20歳の誕生日を迎える。1973年ツアー制度施行以降で10代優勝は石川遼、黄重坤(韓国)、松山英樹しか達成していない。猶予はこの試合も含めて4試合。「その中で勝つためにも、ずっといい位置で戦いたい」という。

 ツアーがなかったこの5週間では1週間休養した後に、地方の試合5試合をこなしてきて「試合勘のある中でこの大会を迎えられた。試合をやってきた安心感があります」と話していた通り、10代とは思えぬ落ち着きの中で公式戦を戦っている。

 目標としている優勝争いに入った。「今しかできないチャレンジ。10代でしかできないことをやりたい。でも、気負わず、自分らしさ全開で頑張ってみたい」と意気込みを見せた。