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日本プロ

【大会前日】ティーチングプロ2年目・小西勇輝を支える2人の頼もしい味方

2023年07月26日

「プレッシャーはありません。明日からの試合が楽しみで仕方ないです」。

 練習ラウンド後に目を輝かせてそう語ったのは、昨年10月の「第24回PGAティーチングプロ選手権大会 新宝塚カントリーカップ2022」で優勝し、日本プロゴルフ選手権大会の出場資格を手にした小西勇輝だ。

 2022年にPGAティーチングプロ資格を取得した小西は、競技ゴルフ専門のプライベートコーチとして、千葉県を拠点に活動中。「日本で競技ゴルファーを専門にレッスンしているのは、おそらく僕だけだと思います」。

 「PGAティーチングプロ選手権」優勝から今日まで、小西は競技ゴルフに出場していない。それどころか、自身のスキルアップのためだけにラウンドする機会もなかったそうだ。

「やはり本業が優先ですから。自分の練習は、ラウンドレッスンをしながら、お客さんがプレーしている合間に球を打つ程度。しばらく試合には出ていませんが、学生時代にたくさん経験してきましたから、それほど心配はしていないんです」。

 東北福祉大のゴルフ部出身。4年次には副キャプテンを務め、同期には片岡尚之、後輩には金谷拓実や蝉川泰果らがいる。ゴルフ強豪校での経験が小西の自信に繋がっているようだ。

 大会前日の練習ラウンドは、3学年後輩の蝉川とプレー。その際、蝉川からアプローチの助言を受けた。

「グリーン周りは58度のウェッジで対応していたのですが、『52度のウェッジでフェースを開いた方がいいのでは?』とアドバイスをもらいました。僕の58度はソールの後方部分を削って“抜け”を良くしているんですが、シチュエーションによっては抜け過ぎてしまうことがある。蝉川君はその点に気付き、52度を薦めてくれたんです。実際、当たりが厚くなって距離感が合わせやすくなりました」。

 ツアーで活躍する後輩のアドバイスでショートゲームの精度が上がったという小西には、頼もしい味方がもう一人いる。

「キャディを務めてもらう園部貴弘さんは、僕がティーチングプロとして独立後の最初のレッスン生なんです。レッスン生の中で一番多くラウンドを見てきましたから、必然的に僕のプレーも一番多く見ていることになります」。

 そんな園部さんに期待するのは、コースマネジメントやライン読みよりも、いつも一緒にラウンドしている雰囲気を作ってもらうことだという。

「気負うことなく、平常心でプレーすれば結果はついてくると考えています。まず予選を通過することが目標。本選に進めたら、夢は大きくトップ10を狙います。ですが、一番の目標は楽しんでゴルフをすることです」。

 PGA入会2年目の小西がどんなプレーを見せてくれるのか。明日のプレーに注目したい。