「最近は調子が悪かったのですが、今日はピンチなくゲームを進められました」と、8バーディー・1ボギーと好スコア「65」をマークし、笑顔でホールアウトしてきたのが西山大広(フリー・25)。昨年6月のAbemaTVツアーで優勝を飾り、今シーズンはレギュラーツアーに参戦中の勢いのある選手の一人でもある。
西山はイン10番ホールからゲームを進め、11番パー4で1つ目のバーディーを先行すると、13、16、17番と切れのいいショットで着々とバーディーを量産。18番パー4では8メートルのバーディーチャンスから唯一の3パットボギーとしてしまうが、ターン後のアウト1番から3連続バーディーで猛チャージ。さらに5番パー5でもバーディーを重ねると、距離のある上り3ホールでは冷静にパーセーブ。今年レギュラーツアー10戦を終えている試合勘も切らさず、堂々の初日トップ通過を果たした。
得意クラブはアイアンショット。同組の選手が「きれっきれのショット」と評価するほど、着実にスコアをまとめるあたりも実力を知らしめた。西山が資格認定プロテストに合格した2020年の同期生には、ツアー優勝を挙げている桂川有人や片山尚之といった名前が挙がり「彼らの存在も良い刺激になっています」とライバルの活躍に目を細める。西山は現在ツアー賞金ランキング52位という位置だが、2度のトップ10入りを果たしている。
「とりあえずこの予選会を突破して、日本プロゴルフ選手権の出場資格を勝ち取りたいです」とトレードマークの笑顔を見せる。初日の快スコアで得た自信を胸に、西山は気を引き締めて最終ラウンドに挑む。