首位でスタートした平田憲聖が5バーディ・2ボギーの69をマーク。通算10アンダーで初日からの首位を守った。
1番(パー4)の2打目で残り69ヤードを2メートルにつけてバーディ発進したが、2つ目のバーディがなかなかこない。苦しいゴルフが続く中、この日のホール難易度1位(3.486)のパー3、8番でティショットを右のラフに入れ、アプローチを寄せ切れずにスコアを落としてしまう。
前半を1バーディ・1ボギーで折り返して迎えた10番(パー4)。残り87ヤードの2打目をグリーン奥に外してしまう。次打を2.5メートルにつけたが、これを決め切れずに2つ目のボギーを叩く。「フェアウェイから58度で打って、ミスしてボギー。自分自身に苛立ちもあったんですけど、しっかり気持ちを切り替えて11番のティショットに臨みました」。すると、11番、12番で連続バーディ。13番でパーをセーブし、パー4の14番では、カラーからパターで転がした3打目をカップインさせた。続く15番でもバーディを奪い、後半で3つスコアを伸ばして69。初日からの首位を堅守した。
「10番のボギーでTODAY1オーバーになり、やっぱりオーバーは打ちたくなかったので、集中してやろうと思いました。もったいないミスもいくつかありましたが、かなり耐えることができた。終わってみてこの結果は良かったです」。
2位に1打差の単独トップで迎える最終日。平田にとっては、初の日本タイトルと完全優勝がかかった戦いになる。
「1打でもリードがあるのは大きいと思いますけど、難しいコースなので1ホールですぐに1打も2打も変わります」と、クールな22歳に浮き足立った様子は一切ない。
「僕は伸ばし合いより、我慢しながらプレーするスタイルの方が好き。今週の難しいセッティングで活かせていると思います。自分のゴルフと向き合いながら、最終日は適度な緊張感でプレーしたい」と表情を引き締めた。自分のスタイルを貫けば、自ずと結果はついてくるはずだ。