オーストラリア出身のブラッド・ケネディが初日68ストロークに続き、2日目も71とアンダーパーをマークし、通算5アンダー2位タイにつけている。
第2ラウンドは10番ホールからスタート。11、13番でボギーが先行し2つスコアを落としたが、14番で4メートルを沈めると、15番パー4では2打目を放り込むチップインイーグル。16番パー3で5メートルを決め一気にスコアを取りもどしたが、17番パー5はボギーとし前半1つスコアを伸ばした。後半は2番パー5でガードバンカーから60センチに寄せてバーディーを奪った以外はチャンスを作れず、1ボギーも加えて71ストローク、通算5アンダー2位タイと好位置につけることができた。
「このコースはとてもタフ。グリーンもトリッキーでピン位置もスロープにうまく設定されています。我慢が求められるマネジメントは、私の好きなタイプのゲームです」とケネディはポジティブに捉えている。
「昨日と今日は風向きがスイッチしていたので読みも難しく、ドライバーショットをうまく置けなかった」と悔やむところもあるようだが「それは日本プロというメジャー戦だから、キチンとゲームマネジメントができていないとペナルティーになる。タイミング含めて今日の結果は満足はしていないのですが、スコアにはつなげられたので、そういった意味では自分を誇りに思います」とほっと一息ついた様子。
ケネディは2011年から日本ツアーに参戦、2012年ミズノオープン、2013年関西オープン、2018年セガサミーカップと日本ツアー3勝を挙げている。賞金シード選手としてかれこれ10年以上参戦していることになるが、今年6月のツアー選手権の第2ラウンドでは右ひざ痛で棄権。即時にオーストラリアに帰国し、身体的にも精神的にもリハビリに明け暮れたという。「1日に2回トレーニングジムに通い体を鍛えなければなりませんでした。メンタル的には家族と会うことで安らぎが得られたので、ツアーで戦うためのモチベーションを高められました。ゴルフもせずに過ごした6週間は自分にとって必要な期間でした」と振り返る。ケネディはケガから復帰することを目標に、日本プロに照準を合わせてコンディションを整えてきた。
「自分にプレッシャーをかけることなく、自分にできることをやるだけ。また日本で勝ちたい」。ケネディはこの6週間で考え着いた決意を力強く口にした。