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日本プロ

【7/27 1R】予選会突破の伊藤誠道が3アンダーでトップと1打差の好スタート

2023年07月28日

 伊藤誠道は7バーディ・4ボギーで回り、3アンダーの69をマーク。首位タイと1打差の6位タイで初日をスタートした。

「ボギーは4つ打ったんですが、その分バーディをいっぱい獲れてよかった。ロングホール3つでしっかりバーディを獲れたのがアンダーに繋がりました」。

 昨年のサードQTで脱落し、今シーズンの出場資格を獲得できなかった伊藤は、「今年は『日本プロゴルフ選手権』に照準を合わせ、第一次予選からギアを上げていました」と熱く語る。

 3月開催の第1次予選を6位で突破すると、7月開催の予選会・決勝大会で8位に入り、上位者に与えられる本大会への切符を手にした(本年度は73位まで)。

 並々ならぬ決意で予選会に挑んだのは、レギュラーツアーに出場したい気持ちはもちろん、今年の「日本プロゴルフ選手権」が北海道で開催されることも大きな理由だった。「北海道は大好きな場所なので、必ず来たいという気持ちで一生懸命、練習していました」。

 伊藤と北海道の関係といえば、思い出されるのが、札幌ゴルフ倶楽部輪厚コースで行われた2011年の「ANAオープン」だ。当時高校1年生、16歳のアマチュアだった伊藤は、2日目に単独首位に浮上。3日目を首位タイで終えると、並み居る強豪プロを押しのけ、最終日は最終組でプレーした。結果は通算10アンダーの6位タイだったが、多くのゴルフファンを驚かせる活躍ぶりだった。

「懐かしいですね」と当時を振り返る伊藤だが、直近でレギュラーツアーに出場したのは、昨年の「ANAオープン」。やはり、北海道に縁がある男だ。伊藤が北の大地を愛する理由は様々あるが、ひとつは「洋芝がめちゃくちゃ得意だから」だという。「今週は、“芝慣れ”するため、月曜日に北海道クラシックゴルフで調整してきました。北海道の粘っこい芝を苦手にする人は多いですが、僕は気持ちよく打たせてもらえるんです」。

 トーナメント仕様にラフが長く設定された恵庭カントリー倶楽部でも、得意と自負する洋芝を攻略。初日の好スタートに繋げた。

「洋芝はほとんどフライヤーしないからしっかり振れるし、逆に緩めずにしっかり振らなければいけません。飛ぶか飛ばないか分からない他の芝と違い、“決め打ち”ができるんです」と、洋芝攻略のコツを教えてくれた。「メジャーはやっぱり難しいけど、エキサイティングで楽しい」と目を輝かせる伊藤。ツアー初勝利の悲願を、愛する北の大地で達成してもらいたい。