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グランドゴールド

【日本グランド 1R】三好隆が2連覇に向け首位発進

2017年06月24日

 三好隆(65)がグランド(開催年60歳以上)2連覇に向け、エージシュート達成の快挙で初日首位に立った。永久シード選手の尾崎直道、倉本昌弘、「シニアの鉄人」室田淳とのラウンドはギャラリーでいっぱい。「レジェンドばっかり、恐れ多い」と言いながら、ゴルフではその3人をびっくりさせた。

2アンダー迎えた8番で1・5メートルにつけ、9番で3・5メートルを入れる。10番パー5では残り182ヤードを6番アイアンで2オン。11番では2メートルを4連続バーディーで抜け出した。14番のバーディーで7アンダーとなり。16番で1・5メートルのバーディーパット。「これを決めたら(エージシュートに)できるなと思ったら」1メートル強オーバーし、返しを外すまさかの3パットをしてしまった。消沈しながらも続く17番で「あれが入ってくれたから帳消し」という4メートルを入れてエージシュートのスコアに戻した。一昨年、シニアツアーの広島シニア最終日に64歳で63をマークして以来の快挙に「歳は取るもんだなと思いましたよ。先が短いということです」と笑わせた。

5月のすまいーだ杯直前にクラブが当たった左手中指は亀裂骨折している。テーピングをしているが「じっとしていたら痛くないんだけど、打つとピリッという激痛が走る」と、いまもインパクトの瞬間に左手を離す。なので、フィニッシュは万歳をしているような格好になることもある。短いクラブの時は離さずに打つこともあるが、打った瞬間に顔をゆがめて左手を抑えるシーンが続く。そんな中でのエージシュートは格別のうれしさがある。

同組の室田、尾崎直、倉本が祝福し、羨ましがってくれたこともうれしい。「こういう人たちと回れることで刺激になる」と、感謝した。ただ、2連覇に向けてはこの3人をはじめ、グランドの若手が強敵になる。「連覇? とてもとても。手と心が耐えられることを祈っていますよ」と煙幕を張ったが、顔は引き締まっていた。

(オフィシャルライター・赤坂厚)