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シニアツアー

【いわさき白露シニア・2R】唯一の2ケタアンダーで単独首位の寺西「最後まで完走が目標」

2017年11月25日

 今季シニアツアー最終戦となる「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」の第2ラウンド。寺西明(51)がシニアツアー初優勝に向けて、通算12アンダー132で首位を独走している。67で回った田中泰二郎(54)が通算7アンダーで5打差2位につけた。賞金ランク33位の東聡(57)が清水洋一(54)とともに6打差3位に浮上、来季シード権(賞金ランク30位以内)の争いも面白くなってきた。

寺西が初優勝に向けて、いよいよ独走態勢に入った。

 「完ぺきだったね」と最終組で一緒に回った久保勝美に声をかけられた。本人も「完ぺきすぎるぐらいです」と振り返り「やってきたことが出ている感じ。もう1日ですね」と話した。

 2番で下り傾斜のラフからうまく打ってピン右1メートルにつけて、バーディーが先行した。同組の久保が1、2番連続バーディーで並びかけたが、すぐ突き放す。7番では手前7メートルを沈めて抜け出した後は、じっとチャンスを待った。

 インに入って11番でピン手前1.5メートルを入れ、圧巻が16番から。ピン右5メートルを入れ、17番では2.5メートルを決めた。18番パー5(508ヤード)では、残り215ヤードの第2打を5番ウッドで7メートルに2オン。2パットで収めて上り3ホール連続バーディーで、連日の66、通算12アンダーまでスコアを伸ばして独走している。

 大会前の賞金ランク30位でシード権争いのボーダーライン上だったが、シニアツアー初優勝がはっきり見えてきた。首位スタートでこの日のプランは?「普通にやるだけでしたわ。ノープラン。対戦相手は自分なんで」という。この日も前日の言葉通り、キャディーを務める若生将志プロとバーディーを奪うとグータッチするなど、気分を盛り上げていった。

2位の田中泰二郎とは5打差の貯金がある。「分からんですね。2ホールでぱっと消える。とにかく最後まで完走することが目標ですわ」という。「明日(最終日)は、今日のようにはいかんでしょう。ドキドキするでしょうし。でも、私しか権利のないドキドキなんで、楽しめたらいいです」。

49歳でプロテストに合格して、ツアー2年目。シニアツアー初優勝はそのままプロ初優勝になる。最終日、18番ホールを笑顔で迎えたい。