グレゴリー・マイヤー(56)が66をマークして通算9アンダーとし、「今度こそ」の首位に立った。
「また話ができたね」と取材陣に囲まれてニコリ。「今日は昨日より安心じゃなかった。ショットのタイミングが悪くて左に引っかけていた」と振り返った。
好スコアの起点となったのが1番でバーディー発進後の4番だった。左に引っかけてがけ下に打ち込んだ。カート道の斜面に止まったが、前は打てる範囲が開いていて「ライも悪くなかった。フックが出るライだったけど、いいフックになった」と、5番アイアンのショットは木の枝に少し触れたが、フックがかかってグリーン左奥のラフへ。そこから10ヤードほどのアプローチが直接入って、大ピンチが一転、バーディーに。「ミラクルね。パーで大喜びなのにバーディーになった」と、すっかり気をよくした。後半も13番でグリーンエッジから「155~20メートルぐらいあった」というパターでの寄せが直接入るなど、外から2発が効いた。
2打差での首位に「このコースは1ホールで追いつかれる。ベストを尽くすだけ」と話した。前試合の富士フイルムでは初日首位から最終3位に終わり、2014年マルハン以来の優勝はならず。「ゴルフはいい時も悪い時もある。あの時の最終日は悪い時だった。今度はいい時になってほしい。それで平等。人生と同じね」。最終日、言葉通りのいい一日になるか。