この大会はプロ96人で争われる。他の大会に比べて、最終予選会からの出場者も多く、シーズン終盤とあって、出場資格を持つ選手にもけがなど欠場者も多くなってくるため、繰り上げ出場も増える。
この大会で「駆け込み出場」を果たしたのが、最終予選会ランク44位の森田幸春(50)。今年、シニアデビューを飾って、この大会で3試合目の出場。レギュラーのチャレンジでは、2000年のアイフルチャレンジカップ・スプリングで優勝している。
「先週、最初に聞いた時はウェイティング(欠場による繰り上がりの優先順位)が4位。次に聞いたら2位。出られそうだと思っていたら、月曜日(13日)に1位になり、車で12時間かけて来て待っていました」と、兵庫・三木市からやってきた。14日にめでたく出場が決定。練習ラウンドも行った。「コースを回らなければよかった(笑)。グリーンが難しくて、私の手には負えないかも」と苦笑いした。それでも「予期せぬ出場ですんで、何とかやりたい」と、話した。
この大会の予選会に当たる「
ハンダ熱血枠決定戦
」(10月24日、茨城・ロックヒルGC)の上位10位までが出場資格を得ている。1位通過を果たした清家和夫(53)は「熱血の時のようなゴルフ(1イーグル、6バーディー、2ボギーの66)ができればいいですけど」という。平均270~280ヤードのドライバー飛距離を持ち「当たったら300ヤード、シニアで一番飛ばすと思っています。このコースは広いところも多いので好きです」。
こうした、這い上がってきた選手たちの戦いぶりも見ものだ。
◇ISPS・HANDA CUP・フィランスロピーシニアトーナメント出場を決めた上位10名◇
優勝 清家 和夫
2位 芹澤 大介
3位 羽野 隆則
4位 深澤 幸雄
5位 村岸 充雄
6位 長峰 全
7位 高橋 正博
8位 田中泰二郎
9位 高崎 龍雄
10位 小溝 髙夫