シニアツアー残り2戦、来季賞金シード権争いも佳境に入って来た。
シードを獲得するランク30位以内で、目下の30位は高見和宏(57)。924万5491円。31位の東聡(57)とは92万円余りの差があるが、決して安全圏ではない。この大会の3位賞金340万円で高見を逆転できるのはランク38位、2位賞金500万円だと同45位まで広がってくる。しかも、3日間大会で予選落ち(※)もある。
高見は「今年はしょうがないですね。稼げない自分にイライラしています」と苦笑いした。今季はトップ10フィニッシュが4回あったが、2位、3位の試合がいずれも2日間大会で賞金額も大きくなかったのが、苦しんでいる要因でもある。「ウーンという感じ。例年から行くと当確ぐらいなんですけど」と、ゴルフの手ごたえに賞金額が伴っていないジレンマがあるようだ。
「とにかく、目標は1000万円に早く乗せること」という。幸い、この大会は昨年2日目に首位に立ち、ファウラーの最終日の猛チャージにあって結局7位だったが「嫌なイメージはない」という。先週の1日大会の多摩シニアに優勝して、調子も悪くない。「あとはビビったときのパッティングですかね。ティーショットは問題ないんで」と、気持ちを強く持ちたいところだ。
(※36ホールの予選ラウンドを終了して、50位タイまでの選手が決勝ラウンドに進出)