崎山武志(54)が後半、マークセンを追いかけたが「時すでに遅し」だった。
「久しぶりの優勝争いで、緊張したわけではなかったんですが、体がスムーズにいかなかった」と振り返るのは前半。ショットが悪く、パッティングの距離感も出せず、2つのボギーをたたいた。マークセンに一気に逆転され、ズルズルと後退した。
「今日は初めてのバーディーが14番(3メートル)ですから、なんせ遅すぎました」と、自嘲気味に話した。「でも後半は切り替えができた」と、15番で8メートルを沈めた。16番では左の林に打ち込み、グリーン手前のフェアウエイに出すのが精いっぱいの状況でパーを拾った。17番で6メートルを沈め、マークセンが握手を求めてきた。2打差で迎えた18番。第1打をフェアウエイに置き、第2打でピン手前12メートルほどに2オンしたが「マークセンは100%バーディーを獲ると思った。つい2位という言葉が(頭をよぎって)」と、イーグル狙いでピンを攻めきれなかったのを、ちょっと悔やんだ。
今季は腰痛で不振だったが、ここへきて体調も回復。この日は上がり5ホールで4バーディーと意地も見せられた。「16番のようにしっかりパーを取れたし、2位にカムバックもできた。スコアを作れたという意味では、これから頑張れそう」と、遅まきながら残り2試合になってようやく「優勝」を意識できる態勢が整ったようだ。