現在賞金ランキング2位の米山剛(52)が記者会見で、この大会への思いを披露した。
「実は富士フイルムの足柄工場(神奈川県)が僕の地元にありまして、父(三郎さん)も母(うた江さん)もお世話になって、僕もここまで大きくなりました。思い入れがすごく強い大会。ぜひ優勝を狙っていきたい」とあいさつした。
両親とも同工場に勤務しているときに知り合い「社内結婚したと聞いています。父と母の愛が僕になりましたので」と笑った。現在、南足柄市にある練習場に所属しているが「そこでも、工場の社員の方にお世話になっています」と、よく練習に使ってくれるという。両親も、自分も、大会を主催する富士フイルムとの関係が深い。それだけに「恩返し」の意味でも優勝を狙いたい。
米山にはシニアツアー終盤戦を盛り上げる役目もある。現在賞金ランク2位(3457万2200円)だが、1位のマークセン(5495万4791円)とは約2038万円の差がある。残り3試合で逆転の可能性は残されているが、出場するマークセンの成績次第では、この大会で賞金王が決定してしまう。
「今年は初優勝(ファンケル)ができて、2週連続で2勝目(広島シニア)と、自分でも驚いている。自分の中では精いっぱいやった結果が優勝であったり、上位であったり。2000万円差は厳しいですけど、精いっぱいチャレンジしたい」と、賞金王争いを先まで伸ばす、面白くするのは自分が優勝するしかないことを自覚している。
昨年は36位に終わった。思い入れが強すぎる?「それもあるかもしれませんね。コースコンディションは素晴らしい。グリーンが速いので、とにかく手前、手前から攻めていく。全ホール、気を抜けない」と、引き締めていた。