今年で10回目を迎える「富士フイルム シニア チャンピオンシップ」が11月2日から3日間、千葉・ザ・カントリークラブ・ジャパン(7,174ヤード、パー72)で行われる。前日の1日、松井功大会名誉会長(日本プロゴルフ協会相談役)、昨年優勝者の田村尚之(53)、現在賞金ランク2位の米山剛(52)が記者会見を行った。
司会を務めた松井名誉会長は「今年は10回目を迎えることもあって、コースの距離を延ばしました。(現在賞金ランク1位の)マークセンを勝たせるためじゃない。シニア全体の飛距離が延びている。天気によってティーグラウンドを変える可能性もあり、試合がエキサイティングになるように考えている」と、今年のセッティングについて説明した。7,174ヤードは、スターツシニアの7,101ヤードを抜き、今季シニアツアーで最長距離となる。
ディフェンディングチャンピオンとして、チャンピオンブレザーを着て会見に臨んだ田村は、松井名誉会長から「現在は…賞金ランク22位。よくないね」といきなり振られ「今年はすべてがパッティングの問題。パーオン率は1位(76.72)なのに、平均パット数は26位(1・7928)」と自らデータを示し「でも、この大会はコースが合っているのか、3位、3位ときて去年優勝。今年も3位以内を狙います」と、意気込みを見せた。
キーホールを聞かれ「18番(パー5)」と即答。「18番は3年間、うまく出来ていないんです。3年前は2オンを狙って池、一昨年は8番アイアンで刻んだのに池、昨年は奥に2オンしたのにパットがグリーンの外までいってしまってパーだった。何百万円か、池に捨てているので、何とかしたい」と、グリーン左手前に池が広がる18番での苦い経験を披露した。
コースはこのところの台風の影響もあって水を含んでおり、全体に軟らかくなっている。「固いフェアウエー、パンパンのグリーンの方が自分のゴルフの利点が出せるので、今週は雨が降らずに良馬場になってくれれば、馬券に絡めるかも」とジョークも。「グリーンの状態は速くて非常にいい。経験値が少ないので夏場の遅いグリーンだと入らなくなる。これから3試合は速いグリーンになるので、終わりよければすべて善しにしたい」と、初優勝を飾った「思い出深い大会」で今季不振の巻き返しを図りたい。