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シニアツアー

<福岡シニアOP・FR>久保は三好に完敗!「ニ・ゴ・ニ」の「ニ」

2017年10月29日

「ニ・ゴ・ニと来たから、今週はゴかなともラウンド中に思いましたよ」。

 暗号めいた言葉を口にして、白い歯を見せたのは通算3アンダー・3位タイからスタートした久保勝美(55)だ。

 好調なゴルフが続いている。10月に入って日本プロゴルフシニア選手権2位タイ、佐世保シニア5位タイとシニアツアーで好成績を挙げ、前週のシニア後援競技アサヒ緑健TVQシニアではプレーオフで敗れての2位タイ。ここ3試合での順位をニ・ゴ・ニと久保は略して表現したのだ。

 首位の三好隆とは2打差で同じ最終組でアウトコースから発進。8ホール連続パーをセーブし、9番ホールでバーディーをようやく奪取した。サンデーバックナインに入り、10番ホールで三好がボギーを叩き、首位に並んだ。

「前半はパットがショートしてばかりでしたが、後半はピンチの場面でパーパットが入ってくれた。やっぱり三好さんは流石ですね。僕はリードすることができず、三好さんは大詰めでショットが乱れず、バーディーチャンスに着け、そしてキッチリ沈めてしまう。恐るべし66歳ですよ」

 首位タイになってから、13、14番ホールでの連続バーディー奪取で三好は久保を突き放したのだった。

「ピンに向かってライナー性のショットを放つ。それもラインが出ているんですよね、三好さんのショットは。普段からそういうショットを打っているからこそ、優勝争いの場面でも打てる。勉強になりました。僕もショットをもっと磨きます。また2位でしたが、優勝を意識して、緊張しながらプレーするのは本当に楽しいです。これを繰り返していれば、いつかチャンスも来るでしょう。三好さんに3打差を着けられた時は、今日はやっぱりゴ(5位)かと思いましたけど、ニ・ゴ・ニ・ニで良かったです」。

 優勝するための課題と、次の試合につながる2位フィニッシュを得て、久保は笑顔を弾けさせた。破顔「一勝」まで、あともう一息だ。