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シニアツアー

<福岡シニアOP・前日> もうひと踏ん張りして賞金を積みたい昨年覇者・水巻の想い

2017年10月27日

 大会ポスターを見つめて呟いた。「歳を取ったのがすぐわかる。手が縮こまっているよな」。昨年大会覇者である水巻善典(59)は半分嬉しそうに、半分は真顔で、大会ポスターのフィニッシュフォームの自分の写真をそう評した。

「フォームはともかく、優勝したことで(今大会も)頑張ってくださいね!って声を掛けてもらえるのは嬉しいよね。シニアツアーは皆さんに喜んで頂いてこそですから」と言いつつも、水巻自身には心配のタネがあるのも事実。

 目下、獲得賞金734万6792円で同ランキング31位。来季シード権を確定させる30位以内に食い込むには、もうひと踏ん張りして上積みが必要な状況にある。

「来年もツアーに出場するには、ゴルフもそろそろエンジンを掛けないとね。今週は昨年優勝したコースだけに良く覚えています。狙ったポイントへ確実にボールを運んで行かなければいけない。グリーンは砂が入っているけど明日からの天気で雨が降ったらどれくらい締まるか。風が吹いてどう変わるか。その辺が少し気がかりかな。とにかく(シニアツアー最終戦の)鹿児島(指宿)で、ゆっくり風呂に入れるようにしたいね」。

 昨年大会では「狙った地点」にボールを運び、確実にパットをねじ込み、6バーディー・1ボギー67をマーク。通算6アンダーで逆転優勝を果たし、シニアツアー通算2勝目を5年ぶりに飾った。大会連覇で来季シード、指宿でのノンビリ入浴を確定させられるか。ターゲットを絞った水巻は、大会初日、賞金ランキング1位のプラヤド・マークセン(51)と同組でラウンドする。注目だ。