「残念な感じやけど、自然には勝てない」。
中断した時点では3アンダーで首位だった井戸木鴻樹(55)はそう言って苦笑いした。この日は1番で奥から3パットのボギー発進で、バーディーにした高橋と3打差に開いた。その後もバーディーパットがあとわずかで外れるシーンばかり。それでも持ち味の正確なショットで風雨をしのいでいた。9番では奥のエッジから8メートルを直接入れ、それまでのうっ憤を晴らすガッツポーズを見せた。
その時点で3アンダー。高橋が崩れ「3アンダー以上はいないと雰囲気で分かっていたんで(渡辺)司さんと後半勝負に持ち込むんだろうなという前向きな気持ちになった」と折り返したが、10番までしか進めなかった。
13年全米プロシニア以来の優勝がまだ手に届かない。「またトライしますわ」と、切り替えていた。