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シニアツアー

〔セヴンヒルズKBCシニア・FR〕清水はこれで今季3回目の2位に「まいりました」

2017年10月01日

 清水洋一(54)は茫然とした表情でクラブハウスに着いた。逆転優勝を許した加瀬がいた。「まいりました」と一礼した。

 2位に4打差、加瀬には6打差をつけて首位でスタートした。3,4番連続バーディーで「最低限の目標」の二けたアンダーにし、さらに後続を引き離した。7番も獲って迎えた8番パー5が「ポイントだった」と振り返る。2オンを狙った第2打、残り190ヤードを6番アイアンでミスして右手前のバンカーに入れた。第3打は出しただけ。アプローチは硬いグリーンに跳ねて奥2メートルに転がった。外してボギー。イーグルも狙えたホールだっただけに「痛かった」と肩を落とした。

 13番で取って11アンダーに戻した。この時点で加瀬の追い上げを知らなかった。「17番のボードをみて、高見さんが『加瀬が11アンダーになっている』って。上り3連続バーディーだったんですか。2打差ぐらいあると思っていましたが、。まだまだ甘いですね」。

 加瀬のスコアを知っての17番2.5メートルのバーディーパットはラインを読み切れずに外した。そして18番。取れば初優勝。フェアウエーから150ヤードの第2打は「手前のバンカーに入れたくなくて、8番アイアンを持った。9番でグリーンギリギリを狙った方がよかった…」。グリーンオーバーし、観戦していた選手たちも「あそこからは寄らないだろう」という難しいアプローチはピンを4メートルほどオーバー。パーパットが外れた。

 シニア初優勝が遠い。今季はこれで3回目の2位、7回目のトップ5。8番のミス、18番のクラブ選択。「そのへんがまだまだダメなところなんですかね。勝てないところというか…」と、懸命に言葉を吐き出した。4打差を守れずに逆転された。この経験を生かすときが、またきっと来るはずだ。