井戸木鴻樹(55)が「立ち直りの利いた」ゴルフを展開して、首位に4打差ながら2位発進した。
1、3番でバーディーを決めて2アンダーとして6番パー3。ティーショットをダフって手前に大きくショート、アプローチも3メートルと寄らずボギーにした。続く7番でピン上から2.5メートルを沈めて取り返した。8番パー5では奥12メートルに2オンしたものの、イーグルパットを3メートルオーバーさせ、返しも入らず3パットのパー。嫌な雰囲気を10番で2メートルを入れて振り払う。
「前半バタバタしながらも、立ち直れたのがよかった」と振り返った。「明日へつながる」と言ったのは、2つスコアを伸ばして迎えた最終18番。第1打を右ラフにいれ、第2打もグリーン左に外した。寄せも3メートルと寄り切らなかったが「いいパットが入ったね。5アンダーを目標にして1打足らんかったけど、あのパーパットでプラスマイナスゼロやね」と、パーで切り抜けた。
2013年全米プロシニア以来、優勝から見放されている。シニアツアーでは2012年富士フイルム以来。右肩のけがもあり、パッティングに悩みもした。開幕戦ノジマチャンピオンカップではプレーオフで真板潔に敗れた。「立ち直り」が望まれている。
「(逆転を)やってみたいですね。どんどん行きますよ、明日は。今日は丁寧にやり過ぎた部分もある。今日より気持ちを引き締めて、ポンと打てる精神力がほしいね」。
久々に「ドッキー」の笑顔が見られるか。