井戸木鴻樹(55)がパッティングの悩みが振り払って、6アンダー66で3位につけた。スタートの1番パー5で5メートルに2オンしたが「いきなり3パット(パー)。これは焦らんとゆっくりやろうと思った」という。
4番で4メートルの下りを入れて「先にアンダーになったので少し気楽になって」とアウトは4バーディー。波に乗った。インではボギーを2つたたいたが、4バーディーを奪った。最終18番では5メートルを入れて「ああいうのが入るとうれしい」と笑顔を見せた。
先週の日本シニアオープンで2位に入った。「いいイメージで来ている」のが好スコアの要因の1つ。もう1つは、ここ数年悩んできたパッティングの悩みが解消されつつあること。「打ちたいと思うとバックスイングの時に手がぶるぶる震えてしまっていた。ストロークで打とうとせずに、あまりバックスイングをしないで、手が震える前におろしてパチンと打つようにしている」という工夫が、功を奏しつつある。
2013年全米プロシニア優勝以降、国内シニアで優勝がない。「忘れられるのもさみしいしね。崎山や秋葉とか若手にも抜かれたくない。上に引き離され、下に突き上げられる苦しい立場やけど」と明かす。首位には3打差。「チャンスは十分ある。シニアツアーでは、室田さん、マークセンをやっつけないと優勝できない。何とか倒さんと」と意気込んでいた。