河村雅之(50)が終盤の5連続バーディーなど9バーディー、ボギーなしの63をマークして首位に並んだ。
「実はメチャクチャだったんです、今日は」と、苦笑いした。「こすって、こすって、ドライバーがドスライスしか出なかった」と、本人はショックを受けている。そんな状況でこのスコア?「とにかくパットが入りまくった。アマチュアのスライサーの人でもパットさえ入ればこのスコアになりますよ」と笑う。
インスタートで2つバーディーを奪ったが「こんなに入った記憶がない」というほど入るようになったきっかけは17番パー5。第1打を右下の隣ホールまで打ち込んだ。17番に戻したが、第4打で残り90ヤード、パーパットが8メートル。それが入って「調子に乗ってしまった」という。
アウトに折り返して、1番パー5では1メートル、3番で6メートルを入れた。圧巻は5番から。3~8メートルのバーディーパットをことごとく沈めて、5連続バーディーでホールアウトした。
快進撃に忘れてならないのがキャディーを務める妻の寛子さんの存在。今季開幕戦でシニアデビュー後、いつも一緒に転戦している。「乱視がひどくなってきて、老眼も入って来た。曇りだとラインがよく分からないので、全部嫁さんが読んでくれている」という。曇り空のこの日も?「任せたっていいました。まあ、打ち方がよかったんでしょう」と笑った。
シニア11戦目で初めて首位に立った。これまで最高はデビュー戦ノジマチャンピオンズで初日2位発進し、最終3位。以降、安定はしているが、優勝に手が届くようなゴルフができない。「なんせこの調子ではね。練習場でスライス直してきます」と、優勝争いよりもスライスが一番の気がかりのようだ。