首位のマークセンと8打差の鈴木亨(51)は、同じ最終組。スタートホールは同組全員がバーディーで好発進。しかし、攻め続けなければ届かない鈴木は、バーディーチャンスをものにできないもどかしい展開がずっと続いた。「昨日の雨とピンポジションとで、すっかり違ったグリーンコンディションになってしまった」と、コンディションの違いが、微妙にパッティングを狂わせた。最終ラウンドは3バーディー1ボギーの70、274ストローク通算14アンダーで2位タイに終わった。
マークセンがショット、パットで苦しむ姿を横目にしながら、攻めきれない自分にもどかしさを露わにした。「マークセンも人の子なんだなと(笑)。自分も昔日本プロで経験がありますが、逃げ切りは難しいところがゴルフにはあります。(マークセンとの)最終成績の4打差は、4打差以上のものがありました。去年2位、今年も2位だけど、4日間の試合ではベスト5に入っている。それは自信であり、心の支えになる。今年中にシニアで勝てるようにしたい。そして、来年はレギュラーツアーも何試合か出たいと思っていますから、まだまだレベルを上げたい」と、目標を掲げた。
今週、息子がキャディーを務めてくれたことについては、「いろいろな意味で楽しいですね。息子と2人で1週間過ごすことも嬉しいです。今後もできれば数試合担いでくれるといい。日本プロシニア、富士フイルムあたりを考えています」と話した。シニアツアーでの初勝利に向けて、鈴木は親子タッグで戦う。