日本シニアオープンで36ホール最小スコア記録を18アンダーで樹立し、大会連覇に勢いをつけているプラヤド・マークセン(51)の第3ラウンドは、雨の影響か、それまでの勢いを打ち消したようなプレーが見られた。
3番ホールから連続バーディー。それ以降は、雨露で遅いグリーンにスコアを伸ばせずにいた。折り返し11番パー4ホールでは、2オンに成功したものの、下りのバーディーパットが行き過ぎてしまい、返しのパットはカップに嫌われて、47ホール目にして初のボギーを叩いてしまった。続く12番パー5ではバーディーを獲ったが、14番パー4ホールでは、2打目を池の側にあるブッシュに入れた。アプローチも寄らず入らずで、なんとダブルボギー。「ちょうど雨の強いときで、軽めに打ってしまいました」と、マークセンは振り返った。その後は15番、18番ホールとバーディーを決め、この日は2つスコアを伸ばし、通算20アンダーでラウンドを終えたのだった。それでもマークセンの20アンダーは、大会の54ホール最小スコア記録をみれば、日本シニアオープンでは、2008年中嶋常幸が出した15アンダー、PGAシニアツアーでは、1992年富士電機グランドスラムでR・フロイトが19アンダー、2015年スターツシニアでの室田淳の19アンダーという記録を更新した。
マークセンはこの日のラウンドを振り返り「鈴木選手のプレー、特にパッティングがとても良かった。今日の内容から最終日も鈴木選手が伸ばしてきそうなので、23から24アンダーくらいまでいけたら優勝できると思う。彼のゴルフの内容を見て、最終日は、良い試合になるのではないかと思った」と話したが、自分のゴルフについては「3日間は自分のペースでゴルフができている。このままの流れで明日もプレーしたい。優勝したい。息子と優勝の喜びを分かち合いたいのです」と、今の気持ちをはっきりと伝えてくれた。