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シニアツアー

【日本シニアオープン・3R】最終組は尾崎が棄権。鈴木は親子タッグでバーディー奪取を目指す

2017年09月16日

圧倒的な存在感と驚異的なスコア。2日目を終えて、2位との差が、8ストローク。打倒マークセンという気合いを固めてスタートした尾崎直道(61)。スタートホールはアプローチを30センチにつけて、バーディーとマークセンを、追いかける。続く2番ホールからは、パープレーが続いて、5番パー4ホールをボギー。そのころから違和感があった。スコアを取り戻そうと挑んだ6番パー4ホール。ティーショットはフェアウェイを捉えた。次のセカンドショットを7番ウッドで打ったら、ビクーンと腰に激痛が走ったのだ。しばらくその場で痛みが落ち着くのを待ったが、到底プレーを続けられる状態ではないと判断し、無念のリタイアだった。

「途中で腰痛が出るだなんて、こんなこと、初めてだよ・・・。今日は50パーセントの力があれば、プレーできると思っていたんだけど申し訳ない」と、がっくり肩を落とした。このところ腰痛が酷く、前日もだましだましプレーをしていた。今日は、朝からコルセットをはめてのスタートだった。せっかく好位置にいたにも関わらず、棄権を余儀なくさせられたのだ。


最終組は、尾崎が抜けてからは、鈴木亨(51)とプラヤド・マークセン(51)の2人でプレー。一騎打ちになった。「うわー、こんなタイミングで、(去年の最終日と)同じになっちゃったと思い、気持ちを切り替えました」と鈴木はその時を振り返った。

鈴木は、フロントナインを2バーディー2ボギーとし、スコアは伸ばせなかったが、バックナインに入ると10番、12番とバーディー。さらに15番から3連続バーディーを奪取し、首位と5打差まで迫った。

「最高の流れだったんです。ショットもイメージ通り、ドロー、フックと打ち分けられ、パットも息子(貴之さん)のアドバイスどおりにやったら、よく決まってくれていました」しかし、最終ホールをダブルボギー。マークセンとの差を縮めることはできなかった。

「18番だけが、悔いが残ります。せめて15アンダーで最終日を迎えられればね。でも、こうなったのは仕方ない。もう、明日どうなるかもわからないし、気持ちを切りかえて、強い気持ちを前面に出したい」と、鈴木は神妙な表情だった


それでも大切な家族が、帯同キャディーとなり一緒に戦ってくれている。「グリーンの読みなんかも、息子とのコンビネーションは合っています。だから、最終日は、最高のパフォーマンスができればいいですね」と、期待を込めた。鈴木は、今日のような攻めるプレーで、マークセンをあわてさせたい。