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シニアツアー

【日本シニアオープン・1R】2位発進の井戸木が自分の基本に返って挑む、日米シニア公式戦タイトル

2017年09月14日

「ようやく気持ちの切り替えができている。去年はパットが入らないと、イライラばかり。今は『いつか入ってくれるだろう』という気持ちで、落ち着いてできている」と話すのは、2013年の全米プロシニアを制覇した井戸木鴻樹(55)。第1ラウンドは7バーディーノーボギーの65をマークし、尾崎(直)に並んで2位タイの好発進だ。

 スタートの1番パー5ホールは、2オンに成功。6メートルのバーディパットを沈めた。続く2番パー4では、チップインを決めてバーディーを連取。前半では4つバーディーを決めて、リーダーズボードに名前があがった。得意のドライバーショットは、フェアウェイキープも3回外しただけという好調ぶり。それに加えてショットとパットが冴えて、バックナインもスコアを3つ伸ばし、井戸木にようやく笑みがこぼれた。


「自分のゴルフをどれだけできるか。あとは気持ちの持ち方次第。去年は気持ちが先走っていた。成績を出さないと、と自分で乱れていました。今は、『できることからやろう』と自分の中の基本に戻っている。だから、あえてスコアを出さなきゃいけないとか考えないように」。


 バーディーチャンスのほとんどは1ピン以内に付けているという井戸木。それでもまだ「バーディーチャンスを半分は外している」というキレキレのショットの感触がある。大会初日でチャンスがやってきた日本シニアオープンで勝ちたい。そして日米シニア公式戦の両タイトル獲得を井戸木は狙う。