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シニアツアー

【コマツオープン2017・FR】海老原がシニアツアーで初エージシュート達成!

2017年09月02日

「いやー、ほんとに嬉しいですよ!最終ホールではエージシュートを狙っていましたからね」。満面の笑顔でホールアウトしたのは海老原清治(68)。17ホールを終えて5バーディー・1ボギー。スコアを4つ伸ばして迎えた最終(9番パー4)ホール、448ヤード。前日のストローク難易度ホール4位。残りひとホールをパー以上のスコアで上がったなら、シニアツアーで自身初のエージシュート達成となる。

「フェアウエイ右サイドはOBエリア、左に曲げたらボギー必至の難ホール。フェアウエイど真ん中しかない。ここで思い切り振らないと悔いを残すだけ。そう考えてドライバーを振り切りましたよ」

 会心の当たりはフェアウエイ中央を捕らえた。ピンまで残り187ヤードの2打目、パーオンショット。グリーンを捕らえて、2パットなら68で上がれる--。

 海老原は6月下旬に行われた日本プロゴルフゴールドシニア選手権で優勝を飾っている。勝利の美酒に酔うことなく、この試合を振り返った。

「大会2日間とも、3番ウッドを使うことはなかったな。ピンまで190ヤード前後の距離を残すことの方が多かった。それならいっそのこと、3番ウッドを抜いて4番ユーティリティー(UT・ロフト24度)をセッティングに加えてみよう」

 グリーン上に高い球でファーストバウンドを落とし、ボールを止めたい時はUT。手前からランを使ってピンに寄せたい時には4番アイアン。190ヤード前後の距離をピン位置、グリーン状況に応じてクラブを使い分ける。そんな新たなホールマネジメントを描いたのだった。

 海老原は、新しいクラブセッティングでこの試合に臨み、最終日最終ホールの2打目、残り187ヤードを迎えた。迷うことは何もない。4番UTを手にした。

「グリーンさえ捉えれば、何とかなる。ピンに向かって行ってくれ!」

 その思いはボールに乗り移り、グリーンをキャッチ。ピン手前から転がったボールはカップに消えた。ショット・イン・イーグル。パーセーブを目指していた海老原には、思いもしない結果をもたらしてくれた。

68歳の海老原にとって66ストロークは、シニアツアー初のエージシュート達成。PGA競技では2015年関東グランドシニア(66歳65ストローク)、2017年関東ゴールドシニア(68歳65ストローク)以来、3度目。海老原はスコアを提出して、こう言った。「ほんと、良かったです」。嬉しさを抑えきれない満面の笑顔だった。