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シニアツアー

【コマツオープン2017・2R】風にも対応済みのマークセンは、連覇へ向けて駒を進める

2017年09月01日

 父島の北東約70キロに停滞した台風15号の影響を受け、5・8m/sの風がコースに吹き続けた。ホールサイドの木々の枝は揺れ、葉はまるで踊っているようだった。

 この日のベストスコア67をマークしたのは、3週連続優勝が懸かる米山剛(52)と大会2連覇を狙うプラヤド・マークセン(51)の2選手。

 スタート1番パー5ホール。マークセンのドライバーショットはフェアウエイをキャッチしたものの、なぜかボールに砂が付着していた。出だし早々の不運。「ボールをコントロールすることが出来ませんでした。フックボールが飛び出し、(次打の)チップショットもミスしてボギーにしてしまいました」。5オン1パット。続く2番ホール、190ヤードのパー3ホールでは7番アイアンでピンそば1メートルに着けてバーディー。バウンスバックに成功し、5番ホールからの3連続バーディーで通算7アンダーにスコアを伸ばして首位タイとなった。後半は13番パー4ホールでの3パットでボギーが先行したが、14番パー5ホールでツーオン、2パットのバーディーを奪って再びバウンスバック。17、18番ホールで連続バーディーを奪取し通算9アンダー、単独首位の座を固めた。2位とは3打差。ベストスコアをマークしながら不満が残るラウンドだったと振り返った。「風がフォローなのか、アゲンストなのか今日も分かり辛かった。高い球を打ったのでは風の影響を受けるので低い球で対応しました」。

 先月は世界メジャーの全英オープン、その翌週開催の全英シニアオープンに2週続けて出場し、リンクスコースならではの強風下でのゴルフを強いられた。全英オープンよりも強い風が吹き荒れた全英シニアオープンで予選通過を果たし、4日間ラウンドした(結果は38位タイ)。その自信と手に残るショット感覚が、コマツオープン2日目のベストスコアをもたらしてくれた。

 コマツオープン2連覇。優勝者の資格で来週の米PGAチャンピオンズツアー・JAL選手権に出場する。マークセンは目標達成に向け、さらに一歩前進した。

「パー5でスコアを作れる。計4つのパー5で4アンダー。通算14アンダーまでスコアを伸ばせば勝てると思う。明日も風が吹くかな?」

 優勝への青写真は、出来上がっている。昨年同様、マークセン旋風は今年も小松CCに吹き続けている。

(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)