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シニアツアー

【コマツオープン2017・2R】3週連続Vのかかる米山もこの日67のベストスコアをマークし最終日へ

2017年09月01日

「上がったら、真っ先にお礼が言いたくて」。先にホールアウトしていた米山剛(52)のもとに馳せ参じたのは奥田靖己(57)。6バーディー・2ボギーの68をマークし、前日の39位タイから通算2アンダー・13位タイに急浮上。そのきっかけを米山が与えてくれたからだ。「もっと(利き腕の)右手を主体にしてストロークしてみたら。そうアドバイスされ、右手を動かしやすいようにオープンスタンスで構え、ストロークするようにしたらパットが面白いように入ってくれた。感謝です」。

 恩人となった米山は、そんな奥田をさらに1打上回るこの日のベストスコア67をマークし、通算4アンダー。首位とは5打差の8位タイに順位を上げた。「昨日は風向きを読み切れませんでしたが、今日は似たような風向きだったのでうまく対処できました」という米山には、3週連続優勝の記録が懸かっている。初日は1オーバー・30位タイと出遅れたのは風の読み違いだけでなく、ショートパットミスを繰り返したためだ。ホールアウト後にストローク修正を果たし、さらに奥田へパットのワンヒントを与え、翌日にはベストスコアを出すあたりは、今、最も勢いに乗っている選手の証だろう。

「何とか勢いを止めずに済んだ感じですかね。明日の最終日は自分のゴルフに徹するだけです。そのためにも、睡眠をタップリとって臨みます」

 2週連続で祝電や祝メール、お祝いの花のお礼、返信も落ち着いた。この多忙さは優勝者にしか分からない。3週続けて多忙になるか。

「(シニア初優勝の)ファンケルクラシックも(最終組の7組前スタートで)リラックスして回れましたから」と米山は微笑んだ。明日の最終日は最終組の2組前、午前10時10分にスタートする。「強い風が吹いて難しいコンディションでも5アンダーが出せた」という自信を胸に、米山はV3を目指して1番ティーに上がる。