有言実行ながら、あと一歩届かずの2位。先週の広島シニア最終日、1イーグル・8バーディーの61をマークして単独2位フィニッシュを遂げた久保勝美(54)。その前夜、首位タイだった清水洋一(54)との夕食時「明日は9アンダーを出して通算10アンダーだ」と宣言したところ、「(首位には)届かないよ」と言われた。それが爆発スコアの導火線となり、久保は9アンダーを上回る10アンダーを叩き出した。
「でもね、結局は(優勝スコアに)届きませんでした」と通称「カールおじさん」こと久保も苦い表情となった。
今季はスターツシニア2位タイ、KYORAKUシニア3位タイと好成績を収めたが、その後低迷。理由は「連戦だけでなく、プライベートのラウンドもあって疲労が溜まっていたようです。ボギーを打たないゴルフを目標にプレーしていますが、先にボギーが来ると切れたり、無理な攻めをしたりするなど、ゴルフが雑になっていました」と久保。
ラウンド後に記しているゴルフ反省ノートでベスト3の成績を残していた試合を振り返った。「欲をかかない、切れない。安全運転プレー。好成績を出していた試合のプレーに戻したら、結果として2位に食い込めました。今週も先週のプレー同様、好調時のプレーに原点回帰を目指します」。15年の金秀シニア以来のシニア2勝目に向け、久保の瞳はキラキラ輝いている。