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シニアツアー

【広島シニア・1R】イージー、イージーで6年振りの優勝を狙うキム

2017年08月24日

「イージーよ、イージー」とご機嫌だったのが金鐘徳(56)。アウトスタートの前半は2番ホールから4連続バーディーを奪い、8番ホールで2・5メートルのパットを沈めて5アンダーにまでスコアを伸ばした。後半は「バーディーチャンスがたくさんあったけれど仕留め切れなかったよ(笑)。パットラインを微妙に読み違えてしまったからね」とニコニコ顔で話し、首位に立てなかったかことを悔いる様子もない。

 首位タイの清水洋一と同じく、先週のファンケルクラシックでのプレーオフに加わる活躍を見せたが、シニアデビューした11年にマークした2勝以来の優勝は逸した。それでも笑顔が絶えない理由がある。

「原因不明の胸部痛に悩まされ続けてきましたが、それがようやく治まって気持ち良くスイングできるようになりました。だからドライバーショットの飛距離を取り戻せた」(金)のだ。

 同組で回った白浜育男は「ドライバーで打ってショートアイアンかウェッジ。その繰り返し。パーオンショットは高い球だからピタリと止まるし、それも筋って入るから(バーディー奪取が)簡単だよね、金さんは」と褒め称えるほどの好調プレーだった。

「ドライバーの飛距離は30ヤード伸びたね。昔(の飛距離)に戻ったね。明日はチャンス、(優勝も)イージーね」と口も滑らか。

最終日最終ホールのパットを沈めるまで、この笑顔を持続し、6年ぶりに勝利の美酒を仰ぎたい。