NEWS
シニアツアー

【広島シニア・1R】パットが絶好調な井戸木は3位タイ

2017年08月24日

 13年全米プロシニア覇者の井戸木鴻樹が「久しぶりの」60台スコアをマークし、3位タイに加わり、最終日は久しぶりの優勝争いを繰り広げる。

 前半を2バーディー・1ボギーで折り返して後半では猛爆発。11番ホールで5メートルのバーディーパットを沈めると13番ホールから4連続バーディーを奪取。最終18番ホールで寄せをミスしてボギーとしたが、7バーディー・2ボギー66でフィニッシュ。首位とは1打差とし、逆転優勝を十分狙える順位に着けた。KYORAKUシニア初日の69以来、10ラウンドぶりの60台スコアに目を細める。

「最近はパットの調子が悪く、それを補おうと無理なショットを打つ悪循環でした。前半でアンダースコアを出せたことで気持ちが上向き、それが後半の5バーディー奪取につながりました。入れたいパットが入ってくれると気持ちに余裕が生まれる。パットが入れば(グリーンキャッチ)ショットはシビアにならずに済み、スイングのリズムも良くなる。まさに好循環でした」

 13番ホールでの1・5メートルを皮切りに2、1.5、4メートルとバーディーパットを次々に決めての3位タイ発進は12年の富士フイルム以来、5年ぶりの国内シニアツアー優勝のチャンスだ。「優勝争いには様々な展開がありますからね。パットが好調だと辛抱が出来るし、展開も作れる。今日のような感じで最終日もプレーできたらいいですね。(好調)パットのおさらいをして来ます」と言って、井戸木はスコア提出後、練習グリーンへと足を運んだ。

 手応えは十分過ぎるほどある。今季最高とされるグリーンコンディションに加え、ファンケルシニア初日から計4ラウンド・72ホール「3パットをしていないんです」と井戸木は嬉しそうに微笑みを浮かべた。

 パット戦になればなるほど勝機は自分にある。そう読んでいるように見えた。