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シニアツアー

【ファンケルクラシック・2R】真板は耐えて2位。最終日の課題はスコアを伸ばすこと

2017年08月19日

 3番パー4、8番パー3ホールでバーディーパットを決めた真板潔(57)は、通算6アンダーで9番パー5を迎えた。597ヤードながら打ち下ろしホールであることから、ティーショットをフェアウエイに運んだならグリーン手前の池を越えての条件付きだが、ツーオンは可能。選手にとってはバーディー奪取を計算できるホールだ。

 真板は2打目を池の手前に運び、3打目勝負の攻略プランを選択したものの予期せぬショットが飛び出してしまった。

シャンクだ。ボールは辛うじて池を越えてくれたが、グリーン右サイドのラフに止まった。4打目のアプローチショットを何とかピンに寄せて、できればパーで上がりたい。僅かな希望を持って放ったショットは、カップに吸い込まれた。チップイン・バーディー。滅多に派手なパフォーマンスを取らない真板は、両手を突き上げて万歳ポーズを取り、ギャラリーからの歓声と拍手を体全体で受け止めた。

 その勢いで後半もスコアを順調に伸ばしたかったが、結果は12番パー3ホールのボギー以外はすべてパーに終わったのだった。

 10番パー5ホールではティーショットを左に大きく曲げ、あわやOBエリアに消えそうな一打となった。幸いにも2打目が打てたことでパーをセーブできたが、この日はパー5ホールでバーディーは一つしか取れていない。

「(痛めている)右ひざをかばう打ち方をしているつもりはないけれど、どうしても踏ん張れない。そのためショットは曲がってばかりいました」と真板。長いクラブほどショットは左に曲がる傾向が強まったことで、パー5ホールでのバーディー量産を果たせなったのだ。「パットも入らなかった。ラインとタッチが合わない」と愚痴をこぼしたが、それでも耐えたスコアによって通算6アンダー、2位タイ。最終日最終組でスタートする。「我慢だけではダメ。バーディーを取って二桁スコアにしないと優勝は出来ない」。

 目を閉じてこの日のプレーを回想し、流れる汗を指で拭いながら最終日の課題を自分に言い聞かせるように真板は、そう呟いた。 

(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)