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シニアツアー

【ファンケルクラシック・1R】首位と2打差の室田はサンデーバックナインで3連覇を狙う

2017年08月18日

 昨年大会覇者の室田淳は、ホールアウト後ギャラリーとの交流を深めるイベントのチャリティーフォト撮影を終え、それから取材に応じた。そして、開口一番。「こんなスコアなのに、いったい何を訊くのよ?」

 前半は3連続バーディー奪取で勢いに乗った。後半1ホール目のパー5で事件は起きた。テレビクルーが室田のプレーを追っていた。しかし、トーナメント撮影に慣れていないからなのか、ガチャガチャと無用な音を立ててばかりいた。さすがの室田もプレーに集中できず、声を掛けた。

「いったい何をしているの?」

 想定外の返事が返って来た。「明日の撮影のための練習です」。心無い返答に怒りが一気に湧き出た。「練習に俺は付き合えないよ」。

 憤りを抑え込んだつもりだったが、その影響がプレーに出てしまう形になる。1メートルのバーディーパットがカップに蹴られて弾かれたのだ。「怒ってしまうとついボギーを叩いてしまうけれど、怒ってからの9ホールはすべてパー。今日はボギーを一つも打っていないのは良かったかな」

 3バーディー・ノーボギー69、5位タイ。首位とは2打差で室田は初日を終えた。大会3連覇、同一大会5勝の偉業が掛かる今大会。残る2日に関して「順位は考えず、淡々と行きたい。(優勝を)考えるのは日曜日の後半に入ってからだね」。サンデーバックナインで優勝を争える位置に着ける。それが室田の勝利の方程式。明日の18ホールは、そのための下準備。午前9時40分アウトコーススタート。静寂なフェアウエイからグッドショットを紡ぎたい。