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シニアツアー

【ファンケルクラシック・1R】真板は痛みを乗り越えてつかみたい「ファンケルクラシック」のタイトル

2017年08月18日

 スタート4ホール目からの4連続バーディーでリーディングボードを一気に駆け上がった真板潔(57)。前半9ホール目のパー5で、さらにスコアを伸ばして首位独走と思われた。

「左手首の腱鞘炎、先週は右ひざに溜まった水を抜き、体調はイマイチ。ダウンスイングで右ひざをうまく送り込めない」のが現状だった。

 9ホール目のドライバーショットはフェアウエイを捕らえ、ピンまで残り230ヤード。絶好のツーオンチャンス。5番ウッドを手にしたが、真板らしい切れのあるショットは打てなかった。左足下がりのライ。右足に体重が残ったままのスイングはボール上部をヒットし、低く飛び出したトップボール。「踏ん張りが利かなかった」--。

 悪くてもバーディーフィニッシュ予定が、あろうことが2打目のミスショットで痛恨のボギーにしてしまった。それでも10ホール目にバーディーをすぐに奪い返した。

 ホールを重ねるごとに右ひざ痛は加速した。歩くだけでも痛みが走る。好調プレーにブレーキが掛かり、パーをセーブするのが精一杯。17ホール目には3パットでボギーを打ち、18ホール目はバーディーで取り戻した。結局6バーディー・2ボギー68で2位タイ。

「レギュラー時代から、シニアツアーと言えばファンケルクラシック、富士フイルムシニアに日本シニア、日本プロシニアがビッグトーナメントで、憧れの試合でした。だからか空回りばかりで、1ラウンドめは好スコアを出せず仕舞いでした。今回は(体調が思わしくないことから)入れ込み過ぎていないのが奏効したのか…。スタートとしてはスコア的には悪くありませんね」

 今季開幕戦に続く2勝目を歴史と伝統ある大会で、勝ちたい。昨年は2日間競技3勝によって「2日間大会の帝王」とも呼ばれたが、3日間大会制覇で、その異名を返上する。