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シニアツアー

【エリートグリップシニア】鳴尾GC攻略のカギは頭脳プレー

2017年08月08日

 PGAシニアツアーとして今年から新たに加わった「エリートグリップシニアオープンゴルフ」は8月9日から2日間にわたり熱戦が繰り広げられる。会場は兵庫の名門鳴尾ゴルフ倶楽部。PGAシニアツアーの開催は2010年に日本シニアオープンが開催されて以来となる。

 鳴尾GCに所属している水巻善典(58)はコースについて次の様に語った。「1970年代ぐらいまでは日本オープンなどプロの大会を開催したりしていたが、その後は学生の大会などが主体になっていた。きっかけは2010年の日本シニアオープンの開催でコースの開場90周年で、久々にプロの試合をやって、外の方々にもコースを知ってもらえた。100周年の2020年に日本シニアオープンの開催が決まっているので、今回の大会を通じて、より多くの人にコースの良さを知ってもらいたいですね」関西でも屈指の歴史を誇り1920年に現在では甲子園球場がある兵庫・鳴尾浜で開場し、30年に今の地に猪名川コースを新設。すべて手作りで切り開かれ、重機などの機械は使用していない。英国のリンクスをイメージしてつくられ、平たんな場所は少なく、深いバンカーが待ち受け、高麗芝の1グリーンと、古いスタイルを維持している。

 そして距離的には6542ヤード(パー70)と短いコースではあるが、1つ1つのホールの表情が異なる。攻め方について「まず攻めるルートを見つけることが必要。見つけることでどんな球を打つかが決められる。まっすぐに打つだけではだめで、打ってはいけないところ、寄せやすいところなど、考えないといけない。常に100%のゴルフをする必要はなく、いつもフルスイングしてもいけない。状況によってはパーを取れない時もあり、無理するともっとひどいことになる」グリーンの攻略方法についても「スピンをかけすぎてもダメで、うまくコントロールしないといけない。高麗グリーンは下が固くなりやすく、1バウンド目が跳ねるので距離感が難しい。グリーン周りのアプローチは、転がした方が結果につながるケースもある」と説明をした。スコアは「64、65といったスコアは出にくいと思う。アンダーパーは1ラウンドで10人ぐらいでしょう。申し訳ないけど、みんなスコアは出ないと思うよ」と一筋縄ではいかないコースを強調した。

 

また、2010年日本シニアオープンで優勝した倉本昌弘(61)も、得意なコースと自らが言いながらも4日間2オーバーという結果に当時グリーンの速さによってコースが180度様変わりすることをあげていた。今日のプロアマ大会でラウンドをした感想も「8月の大変な時期にもかかわらずグリーンは難しい。グリーンにいかに止めることが出来るか、いかにショートパットを外さないかカギ」という通り2日間の短期決戦となるものの今大会も2010年のシニアオープンと同様に我慢比べの大会となりそうだ。