昨年大会を制したプラヤド・マークセン(51)の優勝スコアは、通算13アンダー。だが練習ラウンド、プロアマ大会で今年のコースをラウンドした選手たちは皆口を揃えてこう言う。
「ラフに捕まったら難しい」「去年ほどの優勝スコアにはならないな」。
2014年から始まったマルハンカップ 太平洋クラブシニアの4代目覇者となるのは誰か。
今年は同大会史上最も深いラフ70ミリに設定され、ラフに捕まったボールは、フライヤーするのかしないのかの判断に悩まされる長さだ。さらに11番パー4ホールは410ヤードから440ヤードに、14番パー5ホールは557ヤードから608ヤードに距離変更され、距離は昨年大会6830ヤードよりも85ヤード長いトータル6915ヤードに設定された。
「台風5号の接近に伴って、その余波から例年とは反対の風が吹いています。この状況が続くと大会では北風となり、距離の長いホールではアゲンスト、短いホールではフォローの風向きになるので、選手たちは相当苦しめられるのではないでしょうか。そのうえ、タイトなラフによってスコアを伸ばすのがむずかしくなるでしょうね」とは平野浩作競技トーナメントディレクターはこう続ける。
「たとえば昨年の最終18番パー4ホールは、2打目でピッチングウェッジか9番アイアンでパーオンを狙えましたが、今年は5、6番アイアンを手にすることになりますから、バーディー奪取からパーセーブホールに変わる。これだけでも難易度がアップしたことが理解できるはずです。
ティーショットでフェアウエイを確実にキープし、グリーンをキャッチすることが求められますから、大会2日間で二桁台のスコアをマークしたなら優勝、あるいはプレーオフに加われると思います」。
コース設定者の予想を上回るスコアを目指し、明日から選手たちは熱いティーショットを放つ。