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シニアツアー

【KYORAKU CUP 2017/FR】絶好の見せ場となったイーグルトライ! 2位に甘んじた秋葉に必要なのは・・・

2017年07月09日

 秋葉真一(51)が絶好の見せ場を作り上げた。

 初日68、2日目70。通算6アンダー・7位タイの順位とやや伸び悩んだ秋葉。ショット不振の原因を追究するため2日目のホールアウト後、練習場でスイングチェックに時間を費やした。様々なことを試し、導き出した答えは「ゆったり振る」だった。

 最終日、そのスイング感覚を最優先させてプレーするとイメージどおりのショットが打てるようになった。お蔭で前半は3バーディー・ノーボギーの33。通算9アンダーとしてバックナインに入り、11番ホールでのバーディー奪取でスコアを2ケタアンダーにすることが出来た。さらに15番ホールからの3連続バーディーで通算13アンダーにまでスコアを伸ばし、最終18番パー5を迎えたのだった。首位とは2打差。イーグル奪取なら追いつける。

 秋葉はドライバーショットでフェアウエイを捕らえた。ピンまで230ヤード強。風は右から吹いていた。グリーン左サイドには池が横たわっている。ピン位置は左から7ヤード、手前から17ヤード。同組の米山剛の2打目が左池で波紋を広げた。「そのイメージが残っていたわけではないんですけどね。グリーン右サイドから回して行こうと考えたショットが思ったよりも右に打ち出てしまって」と秋葉。それでもグリーンは捕らえられた。カップまで下り20メートルのフックライン。これを一発でねじ込めば首位に並べる勝負の一打--。

 ボールは10メートルほどの地点で止まった。「ボールが打ち出しで(芝に)食われてしまって、まったく転がってくれませんでした。昨日も(18番ホールでの)短いバーディーパットを外してしまって…。情けないです」。

 せっかくの見せ場で、大勢のギャラリーに大きな溜め息をつかせてしまった。その代償は65をマークしながら2位に甘んじるという結果だった。

「たまたま結果が良かっただけで、まだ半信半疑のゴルフ状態というのが本音です。課題をクリアーして出直しますから、待っていてください」と秋葉。ツアー3勝目を達成するには、見せ場をモノにする強気のプレーが不可欠だろう。

 この経験を無駄にはしたくない。