この日、奪った7バーディーのうち、2バーディーは8メートルと15メートルのロングパットが決まってのものだった。
「アレレ、入っちゃたよ!って感じでした。いつもと違って、今日はパットに助けられましたね」とボギーなしの65でホールアウトした清水洋一は、白い歯を見せた。
「ボギーを極力打たない」ことを念頭に置いてラウンドしている清水にとって、会心のラウンドだったように思われるが、決して気持ち良くプレーできたわけではなかった。
「新しいドライバーを試していたのですが、試合に向けて本来のエースドライバーに戻したら、スイングのタイミングが微妙にズレてしまって…。ショットが右に飛び出したり、左に引っ掛けたりでドライバーショットがまったく安定しないラウンドでした。
昨年の5月開催ではグリーンが硬く、グリーンキャッチのショットに苦労しましたが、今年は7月開催になってグリーンの状態が変わり、ボールが止まりやすくなりました。それもあって一日5アンダーを目指してプレーし、それを上回るスコアをマークできたのは良かった。
残り2日も一日5アンダーをノルマにプレーして行きます。そのためにも、これから練習場へ行ってドライバーの調整をします」
同年齢の久保勝美も崎山武志もシニア入りして優勝を遂げている。練習ラウンド仲間の秋葉真一も勝っているだけに、シニア未勝利の清水だけが「仲間外れ」状態。一日も早く勝利の美酒を味わいたい思いが強まるばかりだが「15アンダーまでスコアを伸ばしたなら、優勝争いにも加われるはずです。ラインをしっかり読み切れればパットが入るグリーン状態ですから、(優勝)チャンスは僕にもあるでしょうね。欠場した崎山の分も頑張りますよ」と清水。
初優勝へのラインを引き込めるかどうかは、明日からのノルマ達成次第だ。