シニアツアー優先出場順位29位の中島武志が7バーディー・1ボギーの6アンダー・66で回り、単独3位に着けた。中島自身にとっては、今季2戦目での好発進だ。
「出場できる試合が限られてしまう29位。おそらく今年はあと5試合くらいでしょうね。一発行ければシード権獲得のチャンスが高まるとは思っています」
昨年は肘と首を痛め、特に首はヘルニアを患ったことで満足にクラブが振れないほどだった。今年は支障なくスイングができるものの、再発を防ぐ思いもあって練習は100球程度にあえて抑えているという。
「前半4つのバーディーのうち、3つはワンピンほどの距離、残りの1つは15メートルが距離感ピッタリで綺麗に入ってくれました。良い感じで前半のプレーできて、後半に入ったらなぜか急にグリーンが重く感じてしまったんです。後半4ホール目には3パットのボギーですよ(苦笑)」
それでも中島はパットのタッチをラウンド中に再修正し、15ホール目からは3連続バーディーを奪取してフィニッシュしたのだった。
「ティーショットでフェアウエイをキープできたのが大きかったですね。グリーンを外したのは2ホールだけですが、外したホールではチップインバーディーとパーセーブですから、運も良かった」。ショットとパットがうまく噛み合ったことを素直に喜んだ。
「昨日の帰りがけに崎山さんから『(腰痛で)欠場することにしたから、武志、頑張れよ』って励ましのお言葉を頂いたんです。同名同字のよしみでしょうけれど、同じ武志の俺が頑張るしかないと勝手に思ったんですよ」
シニアツアー3年めとなり、ツアーにも慣れた。あとは武志の名だけでなく、中島武志のフルネームを全国区にするしかない。それが崎山への礼返しにもなる。