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シニアツアー

【スターツシニア/FR】川岸は初Vを逸して敗者の弁 「やればやるほど難しい」

2017年06月11日

 プラヤド・マークセンの逆転Vによって、シニアルーキー川岸良兼の初優勝はお預けとなった。2位とは1打差の通算10アンダー・単独首位で迎えた最終日。2番パー5ホールでバーディーパットを沈めて通算11アンダーとし、順調な滑り出しだった。4番ホールのバーディーパットが外れ、返しの短いパーパット。川岸は自信満々で打ったパットを左に引っ掛けてしまったのだ。

「このパットで不安が一気に募りました。パットが怖くなってしまいました。カップ上に行ったら3パット。寄らない。昨日はパットが良かったのにね」。

 第2ラウンドでのパット数29が、第3ラウンドでは31。わずか2ストロークだが、されど2ストローク。川岸は5バーディー・5ボギー72、通算10アンダーで優勝したマークセンとは1打及ばず、2位タイに終わった。

「やればやるほど難しい。こんなに恐ろしいことしか起きない。俺が主役だと思って、周りを無視してプレーしないと(勝てない)。無の境地でプレーしないと」。川岸はホールアウト後、そう言って、うな垂れた。

 だが、悲観要素ばかりではない。敗れた試合から得たものも確かにある。

「ゴルフの内容は良くなっている」。2位タイの自己最高成績を踏み台にして、あとは頂点の座に就くしかない。次戦で、この借りを返すしかない。