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シニアツアー

【スターツシニア/2R】上出はケガの功名?6バーディー・22パットの理由

2017年06月10日

 アウトコース9時30分、第4組でスタートした上出裕也(52)が6バーディー・ノーボギーのゴルフでフィニッシュ。初日24位タイから6位タイに急浮上した。

 スコアカード提出所から出て来た上出の表情は、冴えない。通算6アンダーでクラブハウスリーダーながら後悔と不安を抱えていた。

「17番ホールまでパットがノーミスでした。6回のバーディーチャンスをすべてモノにして、18番ホールも(この日7回目の)バーディーチャンス。2メートルですよ。それを30センチもショートする凡ミスをするなんて。ラインに迷い、打つことを忘れてしまいました」と上出はタメ息をついた。

 背中には手のひら大の湿布が貼られている。

「昨年11月、背中肉離れになってしまって以来、強振ができない状態が続いています。80%の振りしかできない。だからアイアンの使用番手を一番手は上げてパーオンを狙っています。ショットが良くない分、パットでカバーですよ。今日は22パット。シニアツアーでこんなパット数は初めてです」。ケガの功名と言うには早計だ。

「明日、アンダーのスコアで回れれば最高です。今日は練習せずに帰ります」と上出。優勝争いよりも、背中の痛みとの戦いに何とか勝ちたいと本音を漏らしたのだった。