ラウンド仲間の崎山武志も久保勝美もシニア入りして勝利の美酒を味わった。ただ一人、取り残された感のある清水洋一(54)は、このオフから新たな試みを始めた。初動負荷トレーニング。自宅から自転車で通える同ジムへ週に4、5日は通い、体を作り上げた。
「その成果がどうかは分かりませんが、体が思うように動いてくれています。あとは結果が出てくれれば最高なんですけどね」
これまでシニアツアー2戦を終えて10位タイ、9位タイとベスト10入りを果たしている。あとひと踏ん張りで優勝争いには加われる。そんな手応えは感じている。
「(今日は)グリーンをそれほど外していないし、チャンスはもう少しありました。ショットは全体的に良くてピンチはさほどありませんでした。もうちょっと(スコアを)伸ばせたかな」と清水は初日を振り返った。
7バーディー・2ボギーの67、2位タイ発進。「5アンダーを目標にしていました。3日間で15アンダー以上はマークしたいと考えています。15アンダー以上のスコアを出しそうな選手が一人いますけどね。
おそらく本命(P・マークセン)が最終的には来ると思いますけど…。自分が阻止しようとは思っていませんが、できれば最終日最終組で一緒に回って何か面白いことが起きればいいなとは思っています。まずは、その前に明日ですね。今日みたいなゴルフが出来ればいいです」。
初日、首位に立ったのは清水のいう「本命」ではなく、6アンダーをマークしたピーター・ファウラー。マークセンは4アンダー(ノーボギー)の4位タイ。「首位がファウラー? えっ、そう? リッキーではないですよね」と取り囲んだ記者たちを笑わせた。その後、最後まで練習グリーンでパットを調整していたのは、崎山と久保、そして清水だった。