大会開催の舞台が「スターツ笠間ゴルフ倶楽部」に移って、今年で5回目を迎える。13年大会覇者の中嶋常幸(62)はプロアマ大会後、練習グリーンでパット調整に時間を割いた。先週はレギュラーツアー「日本ゴルフツアー選手権」に出場し、タフなコースセッティング(7384ヤード・パー71)にもまれて来た。同選手権を制したショーン・ノリスが愛用していた中尺パターにヒントを得たのか、ラウンド中にショートパットが思うほど決まらなかったからか、中嶋は長尺パターを持ち出し、ノリスがどれくらいの長さで握っていたかを検討しながらボールを転がしたのだった。
「グリーンのアンジュレーションが見た目よりもきつくて強い。それをどう読み切るかが鍵になってくる。13番ホール・パー4は難易度が高まり、14番パー5はツーオンしづらくなったような印象を受けた」というのが、この日のラウンド後の感想。今大会は7101ヤードのコース設定に変更され、タフさが高められた。
それでも「優勝するには2ケタ(アンダー)は必要だろうね。この試合は(レギュラーツアーと違って)予選落ちが無いから、思い切り攻めて行くよ」。中嶋自身にとっては今季シニアツアー開幕戦となるこの大会で、大会2勝目も加えて4年ぶりのシニアツアーVを飾りたい。