井戸木鴻樹(55)が最終日66で回り、2日目64と合わせて2日間で14アンダーをマークし、通算12アンダーで2オーバー初日50位スタートから4位フィニッシュとなった。「ショットもパッティングも、昨日(2日目)から雰囲気が出てきている。まだパッティングは怖いし、手がプルプルになるんやけど、思ったところに出てくれている。しょうもないミスがなくなった」と、パッティングの悩みが解消してきている。
この日は4、5番で3メートルを入れる連続バーディーで波に乗った。2日間ボギーなしの12バーディー、1イーグルと、2013年に全米プロシニアを制したころの切れの良さが戻ってきた。
昨年はパッティングの不振とともに、右肩のけんを痛めたこともあって、賞金ランク34位と、賞金シード権(30位まで)を逃した。全米プロシニア優勝の功績でシニアツアーの永久シード権を獲得しているが、賞金シードを失うのは本人にとっては「屈辱的な1年」だったという。
今年は自分を追い込む意味もあって、日本シニアオープンの予選へのエントリーをやめ、ファンケルクラシックまでのシニアツアー7試合の賞金ランク30位以内での出場資格取得を目指す。「それまで30位にはいらんといけない。早く稼がないとね」と、開幕戦ノジマチャンピオン杯で真板にプレーオフ負けの2位、今回4位と言葉通りのスタートダッシュを見せている。
初日の出遅れがなければ?「そうやけど、まあ、初日があったから2日間このゴルフができたのかもしれんしね。ただ、次につながるプレーにはなったと思う」と、再び輝きを取り戻す手ごたえをつかんだ2日間だった。