パク・ブーウォン(51)と金鍾徳(55)の韓国勢が不気味な存在だ。
金は「体が95%までOKになってきた。(同組の)直道さんとも同じぐらいドライバーが飛んだ」と、この日4アンダー68で回り、首位に2打差の4位に浮上して上機嫌。2、3番で4メートルを沈めてリズムをつかんだ。
2011年賞金王の金は一昨年、原因不明の胸部骨折と筋肉の痛みで1年ほど休養した。昨年、公傷が適用されてツアーに復帰。
「最初は筋力が落ちて、200ヤードぐらいしか飛ばなかった」という。1年かけて、いまは「調子がいい」と言えるまでに回復した。
その後輩パクが首位に浮上した。2番3メートル、3番5メートルを沈めるバーディーで波に乗った。11番では8メートルを決めるなど7バーディー、2ボギーの67で通算11アンダーとし、マークセンと首位に並んだ。
ホールアウト後、金が通訳をしてインタビュー。まだ日本語はあいさつ程度しかできない。韓国での実績はレギュラー、シニアで各1勝という。今季は最終予選会で4位になって日本で戦っている。ドライバーが得意で平均飛距離は270ヤードほどという言葉に、金は「ほう、そんなに飛ぶの」と驚いた。
日本のシニアは2015年日本シニアオープンで経験があるという。シニアツアーに参戦し「コースのセッティングが素晴らしい。韓国のシニアのトーナメントはコンペのようなもので、ほかに一般の客さんも入っている」といい、日本語で「イチバンです」と笑った。
2人とも優勝のチャンス。「ゆっくりゆっくりやって、自分のゴルフをしたい」(パク)「チャンスある。明日66? 67? OK、OK。2人で頑張って優勝しよう」(金)。マークセンも含めた外国勢を、日本勢は跳ね返せるか。