シニア初優勝を目指す米山剛(56)が、後輩のシニアルーキー川岸良兼(50)に意地を見せた。同組で回り、5アンダー67をマーク、首位に3打差の5位にと優勝争いに加わってきた。
「始めはバタバタしていました」と振り返るように、1番であわやOBの左の土手に打ち込んでナイスパー。2番では第1打を左のバンカーに入れて、第2打をグリーンオーバーしてボギーとした。落ち着いたのは4番パー3。30センチにつけるバーディーから6バーディーを奪い、結果的には「いいラウンドでした」と笑顔を見せた。
シニアツアー入りした川岸は日大の2年後輩。シニア2戦目で初めて一緒に回った。「あおられっぱなしでしたよ。飛距離であおられ、口であおられ、でもスコアで勝ちってとこですか」。川岸も2日連続の69をマークしたが、先輩は負けなかった。
「マークセンがいて、パクさんもいる。焦らずにやりたい。焦るとなかなかバーディーが取れないんで」と上位を警戒。それでも、この日以上のスコアを出せる「雰囲気はあります」といい「ショットがいいんで、パッティングでライン通りに打てるかどうか」。一昨年シニア入り後、優勝を期待され続けてきているだけに、巡ってきたチャンスを生かしたい。