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〔日立3ツアーズ選手権〕JGTOチームが大会連覇!PGAは2位

2017年12月10日

 PGAチームは「日立3ツアーズ選手権」を2位で終えた。ベストボール方式とオルタネート方式で各9ホールの2ステージでポイントを争い、PGAチームは第1ステージをJGTOチームに0.5ポイント差で折り返したが、第2ステージで伸びず、合計9ポイントで、JGTOチームに2.5ポイント及ばなかった。3位のLPGAチームは6.5ポイントだった。

 PGAチームで気を吐いたのは「ポイントゲッター」として指名された第3組のプラヤド・マークセン、米山剛ペア。ベストボール方式の第1ステージでは3つのパー5でいずれも2オンに成功したマークセンの活躍もあって、組1位タイで1.5ポイントを獲得。交互に打つオルタネート方式の第2ステージではポイントが上がり、出だしからパー5が続くこともあって、マークセンがティーショットで飛ばし、第2打で米山がグリーン近くに運び、マークセンが寄せるパターンで2連続バーディーと、PGA、LPGAチームの機先を制した。6番パー5ではマークセンが残り250ヤードの第2打を5番ウッドでピン上2メートルに2オン。これを米山が決めるイーグルを奪った。6番でもバーディーを決め、PGAチームに3打差をつけていた最終9番で米山が池に入れてダブルボギーとしたが、貯金が効いて逃げ切り3ポイント。このペアで4.5ポイントを獲得した。

 マークセン 去年よりアイアンとパターがよかった。米山さんがパーパットを決めてくれて助けられた。第1ステージでは組の6人の中で一番飛んでいたんで、打つまでの待つ時間が長くて、いつもと感じが違ったけどうまくいったね。

 米山 そう、僕はパーパットだけでしたね(笑い)。とにかく、この人はすごいからよかった。一人だけ、簡単にゴルフしていた感じだった。最後、自分が池に入れて、バカじゃないのって思ったけど、救ってもらった。

 第1ステージで第1組1位となって2ポイントを獲得し、PGAチーム追走の立役者になったのが井戸木鴻樹、秋葉真一ペアだったが、第2ステージは失速。バーディーなしの1オーバーの最下位に終わり、1ポイントしか稼げなかった。それでも、最終9番では秋葉が第2打で左のバンカーに入れたが、井戸木がカップをなめる絶妙のバンカーショットを見せてギャラリーを沸かせ、2人でハイタッチを交わした。

 井戸木 前半はうまくかみ合って、トップを取れたけど、後半はパターが1発も入らず、リズムに乗れんかったね。何ポイント取った? 3ポイントなら、上出来、こんなもんでしょう。

 秋葉 迷惑をかけてしまいました。すいません。後半はパターが届かなくなってしまった。シニアツアー後半戦で悪かった不安が出てしまった。やはりJGTOチーム(小平、今平)は後半、スキがなかった。

 1.5ポイントしか上げられなかった11回目出場の室田淳、初出場の清水洋一ペア。第2組で第1ステージではなんとか2位タイで0.5ポイントを挙げたが、第2ステージでは1オーバーで最下位に終わって1ポイント。見せ場を作れなかった。

 室田 俺がちょっと悪かったね。ロングの第2打を全部こすってミスした。清水の力を出させてあげられなかった。捨て駒になっちゃったなあ。

 清水 そんなことないですよ。自分がちょっと緊張して、ミスが多すぎました。

 室田 まあ、相手(JGTO片山、池田)が強すぎたな。オリンピックチームだけに、いいプレーしていたよ。LPGAも川岸(史果)がよかった。良兼(父)よりうまい(笑い)。

 清水 初めて出て、楽しかった。来年も出られるように頑張ります。

 残念ながら、今年もJGTOの後塵を拝して2位に終わった。それでも、昨年の6ポイント差から、今年は2.5ポイント差に詰め寄り、シニアの意地は見せられた。

(オフィシャルライター・赤坂厚)