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【TCPグランドシニア・FR】伊藤正が7アンダーで快勝!大会連覇!

2017年11月22日

60歳以上のティーチングプロ会員が参加できるティーチングプログランドシニア選手権大会の最終ラウンドが、11月22日に阿山カンツリー倶楽部で行われた。

今朝は気温が氷点下3度まで下がり、コースに初霜が降りた影響で、スタートを1時間遅らせることになった。冷たい風がコースを吹き抜け、寒さも厳しい1日となった。最終日首位スタートの伊藤正己(60・TP-A)が、6バーディー1ボギーの5アンダーとし、137ストローク通算7アンダーで、2位に3打差をつけて優勝を飾り、大会連覇を達成した。伊藤は優勝杯と優勝賞金20万円を獲得した。2位には、林照康(63・TP-A)、1アンダー3位は渡部勝(68・A)となった。

「いやー、良くやったよ。これでほっとできたね」と、18番ホールを上がってきた伊藤は、ようやく満面の笑みを浮かべ、ほっと胸をなでおろした。ここ最近は、ゴルフに不安要素はあまりなく、調子は良かった。今朝は3番から4連続バーディー奪取に成功。初日でも3、4、6番でバーディーを獲れていたので、いいイメージが残ったままだった。前半でスコアを4つ伸ばせたところで、連覇が見えてきた。後半に入り、11番、13番とバーディーを重ね、リズムよくプレーを続けることができた。唯一のボギーは17番パー3で、長いパットが残り3パットのミス。しかし、このラウンドを67で終え、通算7アンダーと圧勝のプレーをみせた。

「優勝は嬉しいね。こんなにゴルフが上手くいくなんて、思わぬ連勝になった」と、本人も驚きを隠せない様子。先週、富士カントリークラブ可児コースで行われた地元の大会、中部シニアオープンでも大会連覇を達成しており、今週の練習ラウンドのときから、先輩や仲間のプロたちに「ちょっとは遠慮したら」と、冷やかしを受けていた。

それでもいい流れを作っていた大会最終日。連覇を狙うべく、今までのトレーニングや練習を信じてやるしかなかった。「前日と同じミスは絶対しない」「いい流れを切らさない」ということを守った。結果を出したかった。

伊藤は2006年から9年間シニアツアーのシード選手として活躍していたが、2015年の最終予選会で80位、2016年は86位と出場優先順位が振るわず、徐々に参戦の機会を失っていった。それでも「まだまだシニアツアーでやりたいんですよ。だからしがみついているんです」と、伊藤は頑張る理由を話してくれた。

所属する明智ゴルフ倶楽部明智ゴルフ場では、伊藤の頑張りをサポートしてくれている。練習やトレーニングに励む一方で、コースのメンバーさんが、ラウンドレッスンの予約を入れてくれる。忙しい合間を縫いながら、多いときで月平均10ラウンドをこなしていた。伊藤は、メンバーさんとのレッスンを通じた付き合いも大事にしながら、これからも試合で活躍できるよう、日々の練習を信じ、シニアツアーへの挑戦を続ける。