「第6回PGAティーチングプログランドシニア選手権大会」の第1ラウンドが、三重県にある阿山カンツリー倶楽部(6,230ヤード/パー72)で行われ、68名が参加した。
今朝は強い寒気の影響を受けて、寒さも厳しい中での戦いとなった。阿山カンツリー倶楽部は、高低差のある丘陵コース。難グリーンにも悩まされながら、しっかりとしたコースマネジメントが求められる。
寒さも厳しくグリーンも難しい中で、伊藤正己(60・TP-A)が2アンダーで首位に立ち連覇を狙える好位置に着けた。1打差2位には、渡部勝(68・A)、西川貴祥(68・TP-A)、市川孝道(66・B)、林照康(63・TP-A)の4名が続いている。
初日首位に立ったのは、前年覇者の伊藤正己(61・TP-A)。前半で3つスコアを伸ばしたが、後半の13番ホールでは池にいれてボギー。続く14番をバーディーで取り返すも、15番をボギー。後半は1つスコアを落としたが、全体のスコアが伸び悩む中で、2アンダー70ストロークとし、大会連覇に向けて好スタートを切った。
「初めてプレーさせてもらいましたが、細かいマネジメントが必要なこのコース、嫌いじゃないです(笑)。今日の教訓を生かして、明日は、ある種の諦めと、割り切りでやるだけ。(連覇)狙ってますから」と、明日の最終日を心待ちにしているようだ。伊藤は、先週、富士カントリー可児クラブで行われた中部シニアオープンで2連覇を達成したばかり。練習も欠くことなく、トレーニングを重ね、ティーチングプログランドシニアでも連覇に挑む。
首位と1打差の1アンダー2位には、渡部勝(68・A)、西川貴祥(68・TP-A)、市川孝道(66・B)、林照康(63・TP-A)の4名が続いている。
西川は4番をボギーとしたが、6番から3連続バーディー奪取に成功。後半の10番では5メートルのバーディーパットを沈めると、15番でも3メートルを沈め、この時点で4アンダー。「エージシュートまであと1ホール」と、挑んだ18番ホール。セカンドショットを池に入れてしまい、パッティングも決まらず、トリプルボギーフィニッシュ。1アンダー71ストロークで2位に着けた。「大きなミスこそないので、ゲームとしては成立していますが、やっぱり最後までわからないですね。まだまだ勉強です」と、後味の悪い初日となった。しかし「難易度の高いコースで、きちんとタテ距離が計算できているから、久々にいいゲームマネジメントで気分はいいです。明日も頑張ります」と、明るい表情をみせた。
同2位に着けている4バーディー3ボギーとし1アンダーフィニッシュの市川は「難しいグリーンですが、5メートル前後のパターが決まってくれました。フェアウェイキープがキーとなります。明日も、このリズムでできるといいですね」と、初タイトル獲得を目指す。