「地元茨城のコースですが、いいスコアが出たことがないんですよ。コースが難しいのか、いつもスコアがまとまらないんです。いいイメージもなく、気持ちも構えながら、やっていましたよ(笑)。だけど、今日はいい成績で終えられました」と、ホールアウト後、ほっと胸をなでおろして笑顔を見せたのが、2014年の金秀シニアでシニアツアー1勝をマークしている中根初男(54)だ。
ショットも決して安定しているわけではなかったが、(10番ホールスタート)12番、13番ホールで連続バーディー。15番パー3ホールでは、グリーン奥のバンカーに入れて、寄らず入らずでボギー。17番パー4ホールでは、ティーショットを左に大きく曲げ、ボールは木に当たり、さらに隣のホールに転がったが、セカンドショットをうまくグリーン近くまで運んでパーセーブ。このパーセーブがこの日の中根の自信になった。後半にはいるとバーディーチャンスを逃す我慢のプレーが続いたが、最終9番パー5ホールをバーディーとして、70ストローク、2アンダー3位タイでフィニッシュした。
中根はシニアツアーに参戦しながらも、所属コースのプロとして、レッスンをずっと続けている。「大利根の所属になってからもう30年近くたちます。普段は大利根のメンバーさん中心で、平日週2~3回ラウンドレッスンや、練習場でも個人レッスンをしています。長年にわたり、レッスンを受けてくれているメンバーさんには感謝していますし、ここで優勝の報告をしたいですね」。
「新しいドライバーが安定しないので、前のエースドライバーに戻したら、またこれが不機嫌なんですよ(笑)。練習はしない方なのですが、今日はちょっと練習してみようかなと思って。(明日は)今日と同じプレーができればいいですね。あとはドライバー次第」と、優勝に向けて少し気持ちも入ってきたようだ。